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皆さんこんにちは!佐々木運輸機工有限会社のブログ更新担当の中西です。
さて今回は
~矢板工事の海外の違い~
ということで、今回は、地盤を支えるための重要な土木工法である「矢板工事」において、日本と海外ではどのような違いがあるのかを深掘りしていきます♪
表面には見えないこの工事。
しかし、使われる素材や施工方法、設計思想には、国によって異なる土壌・法律・文化が色濃く表れているのです。
目次
矢板工事は、掘削や地下構造物の建設時に周囲の地盤崩壊や地下水の侵入を防ぐ仮設構造物として、世界中で一般的に使われている技術です。
地下鉄・トンネル建設
河川・港湾護岸
高層ビルの基礎工事
地下駐車場、地下道整備 など
🌐 ただし、「どう作るか」「何を重視するか」は国によって大きく異なるのが現実です。
日本は火山性地質が多く、粘性土・軟弱地盤が広く分布。
地震・豪雨による地盤の急変も多く、土圧・水圧に対する安全設計が非常に厳しい。
そのため、矢板工事においても綿密な設計と高度な施工管理が求められる。
🔧 例:多段の切梁設置、綿密な地盤調査とモニタリング体制
繰り返し使用可能な鋼矢板が主流
一部の現場ではリース方式による施工コストの圧縮も進む
解体後も保管し、別現場で再活用されることが多い
♻️ 日本独自の「もったいない」文化が施工にも反映
都市部では周囲に既存構造物やインフラが密集
「無振動・低騒音」な圧入工法(サイレントパイラー)の導入が進む
作業スペースが限られる中での機械の小型化・ICT管理が進化
オープンカット工法(開放掘削)を多用し、矢板は最小限
仮設構造の耐久性よりも一時的な安定性を優先
トレンチシールドやH型鋼材との併用が多い
🛠️ 広大な土地とコスト意識の強さが背景に
ソイルミクスチャー工法やセグメント矢板など、高度な混合・連結技術
矢板が恒久構造物(基礎壁や防水壁)としてそのまま残される
地震が少ないため、水密性や環境性能を重視
🧱 環境規制が厳しく、地下水保護の観点からの施工が重視される傾向
歴史的な建造物が多いため、地下工事への文化的配慮が強い
サイレントパイラーの導入例も増加(日本からの技術移転)
地下遺構の保護、文化財発掘との調整も重要な課題
🕍「掘る」=「歴史と向き合う」という土木文化が根付く
比較項目 | 日本 | 海外(欧米) |
---|---|---|
地盤条件 | 軟弱・地震多発 | 比較的安定 |
工法選定 | 安全性・精密性重視 | 経済性・簡便性重視 |
矢板の役割 | 仮設+一部恒久 | 恒久構造に利用される場合も多い |
環境配慮 | 再利用・騒音振動対策重視 | 地下水保全・環境法規への適合 |
技術導入 | ICT管理、サイレント工法 | シールド・プレキャスト工法など |
🌏 「どこを掘るか」ではなく、「どう掘るか」に国の特徴がにじみ出る。
日本の矢板工事は、技術力の高さと安全性の信頼から、海外プロジェクトにも積極的に導入されています。
インドネシアの地下鉄建設(日本の圧入工法が採用)
フィリピン・ベトナムなどの港湾整備にて日本製鋼矢板が活躍
サイレントパイラーが欧米でも導入進行中(環境規制対応)
📦 日本の矢板技術は、“騒がず、確実に守る”という精神が国際的に評価されているのです。
矢板工事は、どの国でも共通して「安全を支えるインフラの土台」として不可欠です。しかし、どう打ち込み、どう守るかには、その国の技術力、歴史、地理、文化が色濃く反映されます。
🛠️ 地下の“壁”を見れば、その国の「ものづくりの心」がわかる。
それが矢板工事という仕事の奥深さなのです。
徳島県阿南市の佐々木運輸機工有限会社は、
・クレーン作業(クレーン操作により建設資材等の吊上げ)
・長、重量物の運搬(重機等)
・建設機械の運搬(トラック使用)
・鉄骨、足場材等の建築資材の運搬
・矢板工事一式
などの作業を行っています。
また、重機のリース事業もしています。
クレーン、建設機械による作業の請負、重量物運搬、一般貨物自動車運送業、矢板工事一式、一般土木工事などは、佐々木運輸機工有限会社へお任せ下さい!